2022.09.03 ランニングフォームの評価の難しさとは?
本研究プロジェクトで使用するランニング映像データの収集に向けて準備を進めております.
9月中旬からは,本研究室でも被験者を募集してランニング映像データの収集を開始する予定です.今月は10人分程度を収集します.システムの運用・評価を進めるにあたってデータ収集は必須ですので,今後も積極的に収集する計画です.
さて,本研究で取り扱う「ランニングフォームの評価の難しさ」について,ここで簡単に説明したいと思います.
ランニングフォームについて語るとき,「体が傾いているのは良くない」や「脇を開いて走るのは良くない」のような言い方を見ます.人間はこの言い方でも何となく理解できますが,システム(機械)には具体的な定義が必要になります.そのため,映像から「体が傾いている」ことをシステムで評価できるよう解釈する必要があります.
傾いているとは具体的に何か?体のどこを見れば良いのか?傾いていると傾いていないの閾値はどこにあるのか?といった定義は曖昧なので,システムでの評価は簡単ではありません.こういった項目がいくつも合わさって,ランニングフォームが評価されているわけですので,ランニングフォームの評価は難しいわけです.
本研究ではこうした評価の難しさを解決しつつ,ランニングフォーム自動評価システムの実現に向けて研究を進めていきます.